アーティチョーク、この名前を聞くとどうしても頭の中に魚の加工品が思い浮かんでしまいます。
たぶんね、それはアンチョビ。。。
アーティチョークも西洋料理の食材でアとチが付くからそんな私のおばかな脳がそんな連想をしてるんでしょうが、アーティチョークは植物です。
そして、フランスやイタリアではポピュラーな食材です。
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アーティチョークは和名”チョウセンアザミ”、学名:Cynara scolymusというキク科の植物のこと。
一般にアーティチョークといえばこのアザミのつぼみの部分を指します。
日本ではあまり食材としてみることはありませんが、欧州では結構ポピュラーな野菜のようで、食感はユリネに似ているそうです。
つぼみを食べるほかに、ドイツではアーティチョークの葉の抽出物が消化を助ける胃腸薬として使用されています。
アーティチョークにはイヌリンが含まれています。イヌリンは果糖の重合体の一つ。簡単に言えば、糖がたくさんつながったものです。キク科植物は栄養をイヌリンにかえて貯蔵しているためアーティチョークにもイヌリンが含まれます。
そしてこのイヌリンは便秘に良いことが知られています。
またイヌリンは糖なので甘みがあるのですがカロリーは砂糖の1/4程度と低いのも特徴です。
そのほかにもイヌリンは、カルシウムの吸収を促進、マグネシウムの吸収も促進、腸内細菌の活性化に役立つとされています。
アーティチョークにはイヌリン以外にも役立つ成分が含まれています。
シナリンとスコリモサイドが胆汁の分泌を助けます。このため肝臓・肝機能を助けると考えられます。
また、アーティチョークの葉の成分が胃腸薬として使われていると上に書いたのですが、これは脂肪やアルコールの代謝を助けるためです。脂肪などの代謝を助けるものなので、例えば胃痛のときに食べても意味はないです。
カリウムも豊富に含んでいるので、利尿に役立つともされています。
また美白に使えるのではないかと考えられています。
これはアーティチョーク葉に含まれる成分、シナロピクリンによるものです。紫外線を浴びるとNF-κB(ネヌエフ・カッパー・ビー)というタンパク質複合体が活性化し、メラノサイトが増殖してメラニンが増えたり、肌に炎症が起こるなどしてシミや肌のくすみの原因となります。
シナロピクリンはこのNF-κBの活性化を抑えることが知られています。
こうしてみると、日々の美容と健康に、アーティチョークは魅力的な野菜ですが、日本ではあまり見かけません。
しかし、和名はチョウセンアザミ。そうアザミの仲間。
アザミなら栽培できるし、地域によっては食用として販売されています。アザミの葉も美味らしいですよ。
日本のアザミにアーティチョークと同じ成分が含まれているとはいえないですが、アンチョビよりは近いでしょう。