アシュワガンダと聞くとなんだかとてもいかついイメージですが、ハーブです。
ハーブって聞くと一転、おしゃれなイメージになるから不思議ですね。
まぁ生姜だってハーブですけど。
アシュワガンダはインドでは古くから利用されている歴史あるハーブなんですよ。
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アシュワガンダは学名”Withania somnifera”というナス科の植物です。
インドの伝統医療、アーユルベーダで古くから利用されているハーブです。 アシュワガンダと言う名前もインドで使われてきた言語、サンスクリットに由来するもので、 サンスクリットで馬を意味します。
これはアシュワガンダを飲めば馬のような力を得られることからきているようです。
アーユルベーダの中ではアシュワガンダは、
などの目的で用いられてきました。
アシュワガンダは主に精力に対しての働きがクローズアップされます。
2001年、ラットを用いた研究で、アシュワガンダのエキスが睾丸の発生を促進することが確認されています。
また、女性ホルモンで縮小させた精嚢腺の回復を早める、精子形成の促進なども観察されています。
アーユルベーダの精力増進と重なるものですね。
1994年にはストレスとの関係が実験・報告されています。
この実験ではマウスを水で泳がせることでストレスを与え、死亡するまでの時間を計測しました。
このとき、何も与えなかったマウスは平均163分だったのに対して、アシュワガンダエキスを与えたマウスは平均474分と2.9倍も長くなりました。
このときのマウスの死因はストレスによる消化器の潰瘍でした。
1995年、インドのBanaras Hindu大学は脳に対しての有用性を報告しました。
この研究では、ラットにイボテン酸で人為的に脳に障害を与えたラットをアルツハイマー病のモデルを使用しています。このラットにアシュワガンダのエキスを与えることで記憶能力に改善が見られたというものです。
さらに2000年、富山医科薬科大学の研究ではアシュワガンダのエキスがヒトの神経突起細胞の発生を増加させる可能性があることを報告してます。
脳の血流を助けるともいわれますが、これが何に起因するものなのか、わかりませんでした。
アシュワガンダのヒトでの働きについての報告はまだ少ないのが現状です。
発表されているものの多くが動物実験におけるものです。
2000年の富山医科薬科大学の研究はヒトの神経芽細胞腫細胞を使用しているので数少ないヒト由来材料での報告ですが、これも培養系での話で、人体での話ではありません。
また、量も定かではなく、たとえばストレスの実験ではアシュワガンダエキスを100mg/kgと結構な量を使用しています。体重60kgの男性を想定すると、6gの摂取です。
市販のサプリメントでは1粒にアシュワガンダエキスが250mg程度含まれています。1日に2粒を目安とすることが多いようなので500mg/日。
実験よりかなり少ないですね。 ただ、事故の報告例もあるので取り過ぎは厳禁です。必ず使用方法を守ってください。
また、堕胎作用があることが確認されているので、妊婦の摂取も厳禁です。
男女を問わず、日々のストレスに悩んでいる方や、頭をすっきりしたいと思っている方へのサプリメントといえるでしょう。
精力を気にする人にもよいと考えられるので、その意味では特に若々しくありたい男性向けのサプリメントといえるかもしれません。