アウレオバシジウム培養液。舌噛みそうですね。培養液っていってますが、これで何かを培養するのではなく、アウレオバシジウムの培養過程でできた物質を含んだ液体です。
なじみのない名前かもしれませんが、北里大学(破傷風菌の研究で有名な北里柴三郎先生が学祖))でも研究された、結構ホットなサプリです。
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アウレオバシジウムとは黒酵母といわれる酵母菌の一種です。そしてこの黒酵母が作り出すβグルカン(ベータグルカン)がこのサプリの肝です。
グルカンとは多糖の一種でαグルカン(アルファグルカン)とβグルカンに大別されます。βグルカンが健康維持に役立つ言われていますが、その中でもβ-1.3結合をしている主鎖に1.6結合でさらに結合する、β-1.3/1.6結合を持つβグルカンだといわれています。
αグルカンは炭水化物によく見られ、ご飯に入っているアミロース(α-1.4)、アミロペクチン(α-1.4/1.6)等が代表的です。αとβの差は炭素原子の位置の違い。それならβグルカンも食べれば消化されて、炭水化物のように吸収されるように見えます。
しかし、物質は構造が少し違うだけでその振るまいは大きく異なり、βグルカンは消化されません。
消化されない、これがポイントです。
一説には消化されずに腸に届くと、そこで免疫細胞に働きかけるといわれています。腸にある免疫細胞というのは肥満細胞のことでしょうか?しかし、肥満細胞に働きかけても免疫細胞に働きかけたとは言いがたい気がします。
免疫細胞への働きかけは明確ではありませんが、消化されない多糖なので、腸内の悪玉菌の増殖を抑えて乳酸菌等の善玉菌を増やす作用があることがわかっています。
消火されない多糖といえば食物繊維と同様と考えることもできます。事実、有害物質を吸着し排出を助ける働きもあります。
最近の研究では、経口摂取させたβグルカンを取り込んだと思われるマクロファージ(免疫細胞の一種)が体内で見つかったという報告があります。つまり、βグルカンは体内に取り込まれている可能性があります。
アウレオバシジウムは自然治癒力を高める働きが報告されており、これは腸内の働きを整える作用と、βグルカンの作用、両方によるものではないかと考えられます。
βグルカンを含む食品といえばシイタケ、ハナビラタケ、アガリクスなどがあります。
上で紹介した3種のきのこのうち上記で紹介した、有用であるといわれるβ1.3/1.6結合を持つのはハナビラタケのみ。
アウレオバシジウム培養液についで、ハナビラタケもよい食材かもしれません。