[サプリメントで科学する]トップ

カテキン:アンチエイジングと体脂肪

カテキンのが注目され始めたのはもう何年も前。菌に対して有用だということで様々な製品に利用され、カテキンを含む緑茶の人気が高まりました。今でもそれは変わらないと思いますが、さらに体脂肪が気になる方へという触れ込みで人気をさらに高めました。

広告

スポンサードリンク

カテキンとは

カテキンは緑茶に含まれるポリフェノールの一種です。カテキンといっても、EC(エピカテキン)、EGC(エピガロカテキン)、EGCG(エピガロカテキンガレート)、GCC(ガロカテキンガレート)など、いくつか種類があります。とくにEGCGはビタミンEの100~200倍という特に強い抗酸化力を持っています。ん?抗酸化力?そうです。ポリフェノールといえば抗酸化力。カテキンも強い抗酸化力を持っています。

乾燥させた茶葉の10~20%はカテキンで占められています。結構な量ですね。これだけの量なのでもちろん味にも関与しています。緑茶特有の渋み、あの渋み成分の1つがカテキンです。なのでお茶でカテキンを摂取しようと思うとしぶーーいものを飲まなければなりません。カテキン増量のお茶って渋くて苦いですよね。

カテキンの働き

上記のとおり、カテキンには抗酸化力があるのですが、そのほかにも注目されているのが体脂肪への働きです。高濃度の茶カテキンが体脂肪の燃焼に良いことを花王の研究グループが発見、報告しました。カテキンと体重や体脂肪に関する報告はいくつかあったのですが、2002年の報告では、論文のタイトルで体脂肪低減作用と明確にうたっています。

この研究では、普通の緑茶を飲むグループと588mgのカテキンを含むお茶を毎日飲むグループで比較したところ、12週間後、普通の緑茶グループは約0.4kg体重減だったのに対して、588mg摂取のグループでは平均1.69kgの体重減が確認されました。

渋いお茶飲むだけでこの人たちはやせてしまったのですね。

普通のお茶で摂取しようと思うと、1杯目で100mgとれますが、同じ茶葉で2杯目を飲むと50mg程度と薄くなってしまいます。これで150mgなので、600mgほど取るには、4回繰り返す必要がありますね。(もちろん同じ茶葉で4杯目まで入れてもだめですよ)

4回新しい茶葉をつかい、合計8杯、それでももちろんいいんですが、緑茶にはカフェインも入っていますので、寝る前に大量に飲むことはお勧めできません。

生活の中で飲む、緑茶の習慣と、高濃度茶カテキン飲料をうまく組み合わせるのが賢い取り方でしょう。

  • サプリメントは食品です。薬のような働きを持つものではありません。
  • サプリメントを購入する際は販売店の表記をよく確認してください。
  • 当サイトはサプリメントの積極的な摂取を推奨するものではありません。
現在地
ホーム
カテキン:アンチエイジングと体脂肪