キチン・キトサン、名前は知っててももう人気は下火でしょうか。これも出たときは話題性たっぷりで、今までただのゴミだったエビ・カニの甲羅が商品として利用できると期待されました。
事実、キトサンは立派に商品として出回っているわけですが、メジャーなサプリたちと比べるとちょっと遅れを取ったかなと思います。
しかし本来サプリは適材適所。キトサンだってちゃんとポジションはあるのです。
広告
スポンサードリンク
キチン・キトサンって聞きますが、キチンとキトサンって何なんでしょう。
カニやエビなどの甲殻類は硬い殻に覆われています。この殻を構成している動物性の繊維、それがキチンです。しかし、キチンは体内で消化吸収されません。これを吸収されるキトサンに変えてやる必要があります。
キチンはN-アセチル基(NHCOCH3)を持ちます。これをアミノ基(NH2)に変えたものがキトサンです。この過程をアセチル基を取り除くということで脱アセチル化といいます。
このキチンからキトサンを作る過程で、どうしても完全にキトサン化できず、キチンが残ったものがキチン・キトサンとして販売されています。こういった製品には脱アセチル化度~%とかかれているかと思いますが、~%がキトサンの量と言うことになります。以前は脱アセチル化度(キトサン率)80%が一般的でしたが今ではキトサン100%というものもあります。
キトサンにはLDLコレステロールの低下や食中毒予防に良いといわれています。コレステロールが高めの人にはいいのかもしれません。
またサプリメントのキトサンで最も注目されるのはダイエット。一説にはキトサンは油滴に結合、取り囲むことで脂分の吸収を阻害するといわれています。しかし、体内でこの作用が本当に起こっているかはまだ不明な点も多いです。
マウスを用いた実験では高脂肪の食事を続けてているマウスに対してキトサンを与えると、肥満に改善傾向が見られたらしいので、何らかの機能はあるようです。
カニを食べて、ちょっとコレステロールとカロリーが気になるからといって、殻をかじっても意味はないです。体内でキチンは分解できませんからね。