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コラーゲン:張りと弾力のある肌

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お肌に必要不可欠、張りのあるお肌のためにコラーゲンを積極的にとりましょう。

これはもう常識でコラーゲンといったら肌ですが、肌に限ったものではないんです。コラーゲンの存在意義はもっと大きく、歴史のふかーい物なんです。

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体内におけるコラーゲンの役割

そもそも生物は小さい小さい単細胞生物でした。考える細胞、分泌する細胞、骨格として支える細胞という複雑な役割分担はしていない単純な生物の時代です。その中から一部のものは複数の細胞の塊で1つの生き物として振舞うようになるという劇的な変化が起こりました。この立役者がコラーゲンです。単細胞の生物をたくさん集めただけではただの集団です。塊にはなりません。複数の細胞をつなげてやらなければなりません。細胞たちはコラーゲンという強力な足場を作ることでそれぞれが離れないよう、強固に固まることができたのです。

つまりコラーゲンとは多細胞生物の体を作るうえで必要不可欠な物質なんです。

コラーゲンとは

生物に欠かせないコラーゲンですが、そもそもどんな物質なんでしょうか。

コラーゲンはタンパク質の一種です。アミノ酸が集まったものがペプチド鎖でペプチド鎖が集まったものがタンパク質。コラーゲンの場合はペプチド鎖が3本がらせん状に絡み合って作られています。この3重らせん構造は非常に強力で、体内でコラーゲンを分解するにはコラゲナーゼという酵素が必要です。

体外で考えた場合、過熱して分解することも可能です。ゼリーや煮こごりを作るのに欠かせないゼラチン。ゼラチン=コラーゲンと思われてる節がありますが厳密には違います。コラーゲンは加熱されることでペプチド鎖間の塩類結合や水素結合が開裂します。これにより分子量約30万だったコラーゲンが分子量約2万3千、1/10以下の小さな分子に分解されます。これがゼラチンです。

動物の腱や皮に多く含まれるコラーゲンが加熱されることで、分解されゼラチンとなり、それが水中に溶け出して煮こごりができるのです。

コラーゲンの働き

動物の体内にあるタンパク質のうち約25%がコラーゲンといわれており、体内で最も多いタンパク質といえます。細胞同士の足場に使われているとは前述のとおりで、このように細胞の外にある構造物をまとめて細胞外マトリックスといいます。

コラーゲンはこの細胞外マトリックスの主成分で細胞とその周囲の物質をきれいに収めておく枠を作っているといった形です。細胞外マトリックスにはあのヒアルロン酸もあり、コラーゲンで作られた細胞外マトリックスの構造がなければヒアルロン酸をいくらとっても意味はないということですね。

コラーゲンを飲んで摂取

コラーゲンを体内で分解するにはコラゲナーゼが必要だと書きましたが、"えっ分解?"と思いませんでしたか。

動物はタンパク質を吸収するにはアミノ酸に分解しなければなりません。つまりいくらコラーゲンをとってもコラーゲンとしては吸収されず、それらを構成するアミノ酸が吸収されるだけなんです。またコラーゲンの生成に必要なアミノ酸はほかのタンパク質からも得られますし、合成もされます。そのことからコラーゲンを摂取しても意味がないのでは、という意見があります。

ただ、コラーゲンを積極的に摂取した人のほうが肌の調子がいいようだというデータを独自に出している企業も多数あり、何らかの働きがあるという意見のほうが多いようです。

分解されるとはいえ材料を摂取したのだから体内での生成に使われるという明快な話から、分解するという作業のから来る情報のフィードバックが重要だとする話まで、いろいろありますが現在のところメカニズムは不明。これほど当然のように広まっているのに、まだまだ研究が必要なんですね。

実際はどうなのか、ご自身の肌で確かめてみてはいかがでしょうか。製品によって差が出たりすると、そこには新発見が隠れているのかもしれないですよ。

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