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ルテイン:光の吸収で目を守る

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ルテインの人気が上がってますね。日本の市場はやはりアメリカを追随する傾向にあるということでしょうか。ルテイン人気はコエンザイムQ10ほど高まるでしょうか?まぁ、それはないですかね。万人がほしがるタイプのものではありませんから。しかし、そのなかで確実に人気が上がっているということはしっかり認知されてきているということでしょうか。

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ルテインとは

ルテインは植物に含まれる、キサントフィルに属する色素。カロチノイドという言葉なら良く聞くのではないでしょうか。そのカロチノイドの一種です。ということは、カロチノイドを良く含むといわれる緑黄色野菜に多いのではと思った方、ご明察のとおり。緑黄色野菜の中でもほうれん草に多く含まれています。ほうれん草10gに対して1mg含まれています。

ルテインの働き

ルテインは植物では葉緑体に多く含まれています。吸収した光のエネルギーをクロロフィルに伝える役割と、光酸化、光破壊に対する保護の役割を持っています。植物での役割が光に関するところにあるのですが、これは動物でも同様だと考えられています。

ルテインは動物では眼球の網膜と水晶体に多く含まれています。網膜で特に鋭敏な黄斑という部位があるのですが、ここには色素成分としてルテインが多く存在しています。

ルテインはここで抗酸化物質として働くことで眼を守っています。

また、ルテインは508、475、445nmの波長の光をよく吸収します(光の吸収極大ですね)。青色の光が450nm前後、緑は540nm前後、赤が610nm前後なので、ルテインは青色側の光、つまり波長の短い光をよく吸収します。青色よりさらに波長が小さいものは紫外線のUV-B。現在の研究では、ルテインはUV-Bから引き起こされるダメージを減少させる可能性があると考えられています。ただ、これが吸収によるものなのか、別の働きなのかはわかりませんでした。

ルテインによる光の吸収

さて、UV-Bとルテインの光の吸収に関連があるかはわかりませんが、青色の光を吸収してくれるのは確かです。青色の光は上記のとおり可視光線の中では紫外線に近い位置にあり、高いエネルギーを持っています。ルテインはこの青色の光を吸収することで眼を守ってくれるようです。白色の蛍光灯は410nm、445nm、550nm前後のスペクトルの光を特に多く発しています。これは青色の光を多く含んでいるということです。パソコンの液晶ディスプレイもバックグラウンドで光っているのは蛍光灯。

現代の生活では青色の光は多量に浴びていることになります。

光を防ぎ、酸化からも守るルテイン。では早速ほうれん草で摂取しようとおもっても、一日の必要量は6mg、ほうれん草だと60g。スーパーで売ってるほうれん草一束食べても足りません。もちろんほうれん草以外にも含まれていますが、皆さん緑黄色野菜は足りてますか?

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