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パントテン酸カルシウム:代謝とホルモン分泌

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パントテン酸という名前よりパントテン酸カルシウムのほうがよく耳にするはずです。ドリンク等にも使われていますね。”パントテン酸カルシウム配合”とか言われるとなんだか特別なものが入っているようにも思いますが、決してそんなことはないんですよね、

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パントテン酸、パントテン酸カルシウムとは

まず、パントテン酸とは化学式C9H17NO5、分子量219.24の物質で、以前はビタミンB5と呼ばれていました。その後の研究でビタミンB2の複合体であることが分かりました。そんなわけで、ビタミンB群の物質で、様々な動植物が持っています。パントテンという言葉自体が"どこにでもある"という意味があるくらいありふれた物質です。

では、パントテン酸カルシウムとは?

もちろんパントテン酸とカルシウムが結合した物質なんですが、決してカルシウムが豊富なわけではありません。パントテン酸カルシウムのほうが吸収されやすいためカルシウムが含まれているようで、カルシウムの含有量は微々たる物です。なのでパントテン酸カルシウムではカルシウム分の補給にはならないと考えたほうがよさそうです。

パントテン酸は体内では補酵素、コエンザイムA(CoA)の構成成分として働いています。(CoAであって、コエンザイムQ10:CoQ10ではないですよ。)

パントテン酸の働き

コエンザイムAが働くところ=パントテン酸が必要なところですが、その働きは多岐にわたり、脂質、糖質、タンパク質の代謝やホルモンの分泌等に関わっています。

生きていく上で必須の成分ですが様々なの食事から摂取できる上に、腸内細菌でも作られているので通常は不足しにくい物質です。 薬によって腸内細菌の活性が落ちていたり、アルコールを大量に摂取する人では注意したほうがいい場合もあるかも知れません。エネルギーを作り出すためには必須の物質なので欠乏させるわけにはいきません。

また、パントテン酸を大量に取ることで副腎皮質ホルモンの分泌量を増やそうという研究もありますが、まだまだメジャーな使い方ではなく、期待していいかどうかはまだ不確定です。

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