パロアッスル：三大生活習慣病・ミネラル

パロアッスルとは

パロアッスルは南米パラグアイ原産の植物で、その中でもミネラルが豊富な土地に生育しています。パロアッスルが生育する土地は盆地になっており、ここは栄養分を含んだ水がとどまやすいために肥沃（ひよく）な土地になったと考えられています。

しかし、パラグアイの盆地は昔は海底であった土地で、塩分も多く含んでいます。そのため生育できる植物は限られています。

競争を避け、他の植物が生育できない場所を選んだ結果が厳しいながらも肥沃な土地にたどり着く、ちょっと感慨深いものがあります。

パロアッスルは日本ではあまりなじみは無いですが、現地では古くから親しまれており、乾燥させたパロアッスルを煮出したお茶が飲まれてきたようです。

パロアッスルの働き

パロアッスルはミネラルの豊富な土地で育つだけあって、ナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウムといったミネラル分を含んでいます。天然のマルチミネラルですね。 またパロアッスルのお茶を飲む地方の人たちは、肉を大量に食べるのに三大生活習慣病の率が世界的に見て低いことがわかっています。

ラットを使った試験ではパロアッスルの血糖値への作用が認められています。αグルコシターゼ（別名：マルターゼ）という酵素を阻害する作用があり、ヒトでの臨床試験も行われました。

αグルコシターゼはすい臓や小腸から分泌される消化酵素の一種で、この酵素の働きを阻害するα-グルコシダーゼ阻害薬は糖尿病の治療薬として使われています。

さらに現在β3アドレナリン受容体を刺激することがわかっています。この受容体が刺激されることで脂肪の分解が進むことが期待されます。

そのうちこれもトクホとして、パロアッスル茶が販売される日が来るかもしれませんね。