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ローズヒップ:ビタミンC・P・リコピンと美白

ローズヒップ、男性にはあまりなじみは無いかもしれませんが、ハーブティーとして、女性にはもうなじみの深いものになっているのではないでしょうか。

昔は見かけることも無かったんですが、いまではファミリーレストランのドリンクバーでもよく見かけるほどです。

そこまで広まったのは、やはり女性の美への情熱でしょうか。

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ローズヒップとは

ローズヒップと呼ばれているのはバラの実です。とくにこのバラという決まりはありませんが通常食用として栽培されているのはドッグローズ(学名:Rose canina)という野バラです。

生のままやそのまま調理に使ってもいいのですが、日本では乾燥させた実をハーブティーとして入手するのが普通です。

ビタミンCが豊富で、含有量は食物の中で世界一といわれることもありますが、それは生の果実で新鮮な場合です。ハーブティーのローズヒップは、乾燥の過程でビタミンCがかなり失われています。

乾燥してもビタミンは残っていますが、生食にはかないません。

ローズヒップの栄養素と働き

ローズヒップの主な成分:100g中
(日本食品分析センター分析)
成分含有量
ビタミンC942mg
β-カロチン4000IU
カルシウム913mg
7.30mg
リコピン23.3mg
ビタミンA5110IU

ローズヒップの注目の栄養成分はビタミンC、ビタミンE、リコピン、フラボノイドです。

ローズヒップの栄養素としてビタミンPが挙げられることがあります。

一部のフラボノイドはビタミンPと呼ばれることがあります(ケルセチンやヘスペリジン)。なので特定の物質ではないのですが、ビタミン学会もビタミンPをビタミン様物質と規定しており、ビタミンではないがビタミンのような働きを持つ物質として認められています。

ローズヒップにもビタミンPとされるフラボノイドが含まれています。

ローズヒップは、このビタミンP、ビタミンC、リコピンを同時に持つことが優れている点です。

ビタミンCは熱に弱いのですが、ビタミンPはビタミンCを熱から守るので、お湯を注ぐようなハーブティーに適しています。

またリコピンはビタミンCの吸収を助けます。

ビタミンCとリコピンはお肌の美白を助けることでよく知られる物質ですが、それを効率よく摂取するできる食品といえます。

またビタミンCはコラーゲンの生成に関わる物質なので、ハリのあるお肌を助けることも考えられます。

目によいとされるビタミンAや鉄分なども豊富です。でも表をよく見てください。100g中です。普通ハーブティーで使うのは一杯につき3gほどです。

米国ではGRAS(Generally Recognized as Safe、一般的に安全と見なされた物質)に認定されていますが、過剰摂取は禁物です。過剰摂取は静脈血栓症やビタミンC摂取副作用の危険性がるとされています。

あれもこれもと欲張りすぎず、あくまでビタミンC、ビタミンP、リコピンに注目して、通常の使用量にとどめましょう。

ローズヒップの利用方法

通常はハーブティーです。しかしハーブティーだけで終わりにしてはもったいないです。

お茶を飲んだ後のローズヒップ。食べてみるとわかりますがしっかり酸味があります。栄養素もまだまだ残っているんです。

リコピンを摂ろうと思うならむしろお茶よりこの残った実のほうが大事。

乾燥したローズヒップをそのまま食べてもあまりおいしいものではありません。

ハーブティーの出がらしはかなり柔らかいです。これに砂糖を混ぜると酸味のあるジャムのようでこれがなかなか美味。

でもこれだけをむしゃむしゃと食べるわけにもいきません。

出がらしに砂糖を混ぜたものをヨーグルトに混ぜて食べると結構いけます。

ローズヒップの塊はそれでも結構硬いことがありますけどね。

味はいいんだけど、食感がねぇ。

粉末のローズヒップがあればいいなぁと、ヨーグルトを食べるたびに思うわけです。

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