SODとはスーパーオキシドジスムターゼの略です。
SODは細胞内で働いている酵素で、体内で常に作られています。
細胞内のミトコンドリアが酸素を使いエネルギーを作っているのだから、抗酸化のための道具を細胞単位で用意しなければなりません。そこで抗酸化物質としてSODが作られています。
SODが最も多いのが肝臓。肝臓は全体の70%の活性酸素が作られているといわれています。そのため、それ相応の抗酸化力を持たなければなりません。
広告
スポンサードリンク
SODは体内にある活性酸素のスーパーオキシドを過酸化水素と酵素に分解します。
このサイトでおなじみ、活性酸素の表です。
スーパーオキシド | (・O2-):酸化力は弱い | フリーラジカル |
---|---|---|
ヒドロキシラジカル | (・OH-)非常に酸化力が強い | |
過酸化水素 | H2O2。酸化力はは弱いが安定しており寿命が長い | |
一重項酸素 | 紫外線などで生じる。酸化力は強い |
見てのとおり、過酸化水素も活性酸素の一種で、これも多すぎると体に良くありませんが、スーパーオキシドよりは酸化力は弱いです。
SODは体内で作られ、これが抗酸化力を持っているなら、特に気にする必要はなさそうですが、SOD産生能力は加齢と共に衰えてきます。年齢が気になるから抗酸化力に期待するのに、加齢で低下するのはなんだかやるせ無い話です。
そこで、様々な抗酸化物質が注目されるわけですが、このSODを取れれば手っ取り早い、ということで、SOD様物質というものが注目されています。
これはSODと同様の働きをすると考えられているものなのですが、残念ながら、"様"であることを忘れてはいけませんね。SODと同一ではないのです。
SOD様物質がどれほどの働きをしてくれるのか、残念ながら調べることはできませんでした。 もし、体内でSODと同一の振る舞いをしてくれるのであれば、これは画期的なんですが