イエロードッグじゃないですよ、イエロードックです。
グじゃなくてク。ドッグだとイヌになっちゃいます。
欧米ではとってもポピュラーな雑草だったんですが、その根に有用な成分があるということでハーブとして持ち上げられるようになったんです。
出世しましたねぇ
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イエロードックは学名Rumex crispus。ヨーロッパ原産の植物で、タデ科の多年草です。
明治時代に日本に持ち込まれ帰化植物となりました。なので今では日本でも見られるようになりました。和名はナガバギシギシ。
冒頭にも書きましたがドッグじゃないです、ドックです。イヌじゃないので。
英語で書くとdock(ドッグはdog)。
市販されるイエロードックとはこの植物の根を乾燥させたもので、粉末にするのが主です。
また若葉なら生で、もしくはゆでてサラダに入れて食べることもできます。成長した葉は苦くて食べられません。
イエロードックに含まれる成分は、
などです。
とくに鉄分、カリウムが多いとされています。
ビタミン、ミネラルの成分だけ見たら野菜ってところです。
ただ中に見慣れないものがありますね。そのひとつ、アントラキノン配糖体。
配糖体とは糖に別の物質が結びついてできた化合物で、一般的な糖分とは働きが異なります。
配糖体の中でもアントラキノン配糖体は排便を助ける働きがあります。働きは穏やかなものなので過剰な期待は禁物ですが、その分安心かもしれませんね。
胆汁の分泌を助けてくれるといわれていますが、どの成分がそれに該当するのかわかりませんでした。
血液を綺麗にとか、解毒なんて書かれることがあるようですが、おそらく排便と胆汁分泌を助けることにより、体内のものを外部に出すことを指しているのだと思われます。
だいたい、解毒って何でしょうね。
何を排出することが解毒なのやら。特殊な物質を除き、通常体内の物質は自然に排出されるわけだし、毒性のものだけ外に出すなんて非現実的。
ましてや体内で毒を中和するなんてことは食品においてはとんでもない話。どうやって毒のところまで物質を届けるんだって話ですよ、ほんと。
代謝をたすけたり、外に出すことが悪いわけではないですよ。良いことだと思います。ただ解毒という言葉はどうなんだろうと。
話がそれましたね。
鉄分が多いので、貧血の方にもおすすめの食品といえるでしょう。
またネポジンはスキンケアに良いと注目されている成分です。
イエロードックの根の抽出物をクリームとして用いることで皮膚のかゆみを抑えてくれるので、乾癬など慢性皮膚疾患によいとされています。ただ、食品として経口摂取した場合どうなんでしょうね。
アントラキノン配糖体のはたらきは穏やかとされますが、摂取しすぎ・小児が摂取した場合などは下痢をする可能性があります。
また、イエロードックはシュウ酸塩を含みます。あまり聞きなれないですがほうれん草などの渋みの成分です。
このシュウ酸とカルシウムが体内で結びつくとシュウ酸カルシウムとなり、これが尿路で蓄積すると尿路結石となります。
結石の不安がある方はイエロードックの摂取は控えたほうが良いでしょう。
ビタミンや鉄分を含み、お通じに良いとされるアントラキノン配糖体を含む。
このあたりをみると、女性の美容に良いと考えられますね。