アスタキサンチンは注目の成分。もう注目はされてますけどさらに高まることでしょう。リコピン同様、これも強力な抗酸化力が注目されるサプリメントです。リコピンはトマトやピンクグレープフルーツの赤色の元でしたけが、アスタキサンチンはサケ、イクラ、カニに含まれる赤い色の成分。なんだかそれだけで強そうに聞こえますよね???
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アスタキサンチンはもともと赤色ですが、生体内ではタンパク質と結びついて赤色を示しません。カニやエビの生体内ではオボルビン、クラスタシアニンといったタンパク質と結びついてい青緑などの色をしていますが、加熱するとタンパク質が変性し離れ、アスタキサンチンの赤色が見えるようになります。カニやエビを茹でると赤くなるのはこのためです。
サケやカニと書いているので動物由来の物質のように聞こえますが、植物由来です。カロチノイド(カロテノイド)は良く聞きますよね。アスタキサンチンもカロチノイドの一種で植物細胞の葉緑体に含まれています。
カロチノイドは大きく分けて2種類、カロチン(カロテン)類とキサントフィル類に分けられます。カロチンにはベータカロチンやリコピン(リコペン)が、キサントフィルにはアスタキサンチンやルテインが含まれます。
このアスタキサンチンは海藻にも豊富に含まれており、エビ、カニはここからアスタキサンチンを取り込んでいると考えられています。ちなみに鯛の体が全体的に赤っぽいのはエビを好んで食べるためですね。
現在サプリメントとして出回っている物の多くはヘマトコッカス藻からとっているようです。アスタキサンチン自体は1938年に発見されていたのですが、健康への有用性はその時点ではわかっておらず、また大量生産する方法も見つかっていませんでした。
ヘマトコッカス内のアスタキサンチンの発見と、培養方法の確立によってサプリメントとして販売できるようになったのです。
アスタキサンチンのすごさは抗酸化力の強さです。リコピンの抗酸化力がビタミンEの100倍だったのだからもういいでしょ、とはいきません。アスタキサンチンの抗酸化力はビタミンEの500倍~1000倍!
ほかのカロチン、キサントフィルとは抗酸化力の桁が違います。
アスタキサンチンは血しょうリポ蛋白と結びついた状態で体内をめぐっており、コレステロールの酸化を防ぐことで、コレステロールのはたらきが活性酸素により悪くなるのを防いでくれます。また血液中のLDH(善玉コレステロール)を増やし、HDH(悪玉コレステロール)の増加を防いでもくれます。
強力すぎるほどの抗酸化力とコレステロールへの働き、アスタキサンチンはとても魅力的なサプリメントに見えます。
だからといってリコピンや他の成分を見捨てないでくださいね。それぞれ違った働きがありますから。