他のページで紹介しているルテインに続いて、今回も目にいいとされるサプリメント、ビルベリー。ルテインは緑黄色野菜に含まれている成分でしたが、ビルベリーは植物そのものです。ただ、日本の果物屋で簡単に手に入るものではないですし、成分の量も必要なので、サプリメントで摂取されるのが普通ですね。
願わくば、食べてみたいのですが。
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ビルベリーの最後にベリーと付くとおり、ベリーです。そうか、ベリーなのかと思わないでくださいね。ベリーは食用の小さな果物の総称でとくに分類とは関係ありません。なのでベリーと名が付いてもまったく関連性がない果物はいっぱいあります。最近見かけるベリーミックスって果物の寄せ集めってことですね。
さて、ビルベリーは、ツツジ科スノキ属の植物で、学名はVaccinium myrtillus。スノキ属(Vaccinium)にはコケモモ(Vaccinium vitis-idaea)、なども含まれてます。スノキ族はこのような果実をつけるものが多いのでしょうかね。ちなみにブルーベリーはスノキ属の果物の中で青紫の小果実を持つ植物数種類の総称です。なのでブルーベリーといってもどの植物の種子なのかわかりません。これがポイントです。
目にいいといえばブルーベリーが有名でしたね。効果の決め手はアントシアニン。もちろんたくさん含まれていたほうが簡単に必要量を摂取できます。しかし上記のとおりブルーベリーといってもいろんな種類があります。アントシアニンをたくさん含むものからそうでないものまで。さて、ビルベリーも青紫の果実でブルーベリーの仲間です。その中でもビルベリーのアントシアニン含有量は抜群。そんなわけで最近では目にいいブルーベリーではなく、目にいいビルベリーとして販売されてるのです。
結局サプリでとりたいのはアントシアニンなわけですが、アントシアニンはなぜいいといわれるのでしょか。
まずはやっぱり目ですね。目でものを見るとき、視覚情報は神経の興奮で伝えられます。この興奮を起こすのに欠かせないのがロドプシン。光を受けるとロドプシンはオプシンレチナールが結合してできた物質です。ロドプシンが光を受けるとレチナールが分離し、その過程で視細胞が興奮し、光情報伝達が行われます。レチナールはまた再利用されて再びロドプシンが作られるのですが、この過程が消費に追いつかないと光情報伝達がうまくできないのではっきりと物を見ることができません。アントシアニンはこのロドプシンの再合成を助けてくれるといわれています。 これが目に良いといわれるゆえんです。
また、アントシアニンはポリフェノールの一種。ポリフェノールといえば抗酸化作用で有名になりましたが、アントシアニンももちろん抗酸化作用があります。赤ワインのポリフェノールだってアントシアニンですし。
さて、アントシアニンの効果で有名なエピソード。
「第二次大戦中、ブルーベリージャムをたくさん食べてた航空兵は敵機の撃墜率が高く夜でも良く見えた」
という話が広まってますが、どうもデマらしいですね。撃墜率が高かったのはレーダーのおかげだとか。
上記のアントシアニンの働き方からもわかるように、決して実力以上に視力を回復してくれるものではないです。眼精疲労、疲れ目によいといった認識が正しいのではないでしょうか。