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クロレラ:アミノ酸にビタミン・ミネラル・CGF

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健康食品の代表格として君臨するクロレラ。健康食品としての歴史は長いですけど食品としての歴史は非常に浅い植物です。だって、藻ですから。藻といえばスピルリナもそうでしたね。 藻といっても海藻ほど大きければ見た目から食べられそうかなと思いますけどクロレラは小さい小さい、水を緑色に染めてる藻ですから誰も食べようとしなかったのも当然です。

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クロレラとは

クロレラは前述のとおり藻の一種です。正確には緑色植物門、緑藻綱、クロロコックム目、オオシスティス科、クロレラ属の植物の総称で、おもに食品として利用されるのはこのクロレラ属のうち4種ほどです。

クロレラは化石からも発見されており、およそ20億年前から地球上に存在していたと考えられています。それから対した変化も無く今日まで生存しています。これを根拠に、完成された偉大な生物と表現されることもあります。が、単純な生物の場合、何億年も前から存在することはまれではなく、これをもって食品としてすぐれてるということにはなりません。1つの個体が20億年生きてるわけではなくて、20億年絶滅しなかったというだけですから。すごいことではありますが、単純な生物では他の種でも起きていることです。

昔からいた、という豆知識でしょうかね。

クロレラは厚い細胞壁を持っており、守りの強い植物です。長い間絶滅することなく、生き延びてこれたと理由の一つと考えられていますこの細胞壁のおかげで普通に食べてもそうそう消化吸収されません。19世紀末に発見されたのですが、よくこれを食品にしようと考えたものだと感心します。

さて、絶滅から身を守るすべはなにも守りを強くするだけではありません。攻めとして、増殖することも重要です。たとえ弱くてもどんどん増えてあらゆる場所に生息していれば絶滅しにくいわけですから。クロレラは増殖能力も非常に強いです。藻ですから。

光合成能力は他の植物の数倍から数十倍、タンパク質の合成能力は大豆の38倍ほどもあります。

クロレラの成分

緑の植物ですからもちろんクロロフィル(葉緑素)が豊富です。まぁここは当然。

タンパク質、ミネラル、ビタミンも非常に豊富です。タンパク質は上記のとおり大豆よりも多く、必須アミノ酸9種類を全て含んでいます。ナトリウム、鉄、マグネシウム、カルシウム、カリウム、亜鉛、銅、セレン、クロム、など14種類のミネラルをもちます。

タンパク質、ビタミン、ミネラルを総合的に持っているあたりが優れていると言われるゆえんです。

ただ、いくら豊富でもクロレラが食卓に上がるわけではないので摂取できる量は知れているという点に注意です。野菜のごとくもりもり食べるという方はいいですけど。

一時期注目されたのがCGFと呼ばれるクロレラのグロースファクター、成長促進因子です。CGFの働きによりクロレラは24時間で4分裂という、驚異的な成長・増殖を可能にしています。

しかし、人体に対してどの程度意味があるのか、なにか働きがあるのかはまったく不明です。残念。大々的にCGFが健康に良いとうたった記述を見るときがありますが、そのような研究結果は無いのが実情です。なので現在のところCGFには大きな期待をするべきではないでしょう。もちろん、良い働きが見つかればそれに越したことは無いですが。

CGF以外にも、ある種のクロレラが作り出す多糖類がクローズアップされてきています。

最近はこれらの部分を重視する傾向にありますが、ビタミン、ミネラル、タンパク質が豊富というだけでもすごいことです。

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