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クロム:インシュリンとダイエット

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クロムって、なんとなく、金属らしい名前をしてるのであぁミネラルだね。とはわかりますが、働きは気にしたことありますか?肥満や血糖値を気にしている方には欠かせないミネラルですよ。

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クロムとは

クロムは元素記号Cr、原子量52、まさにに金属です。三価と六価のクロムがありますが、ミネラルになるのは三価クロム(酸化じゃないですよ)。ちなみに六価クロムは毒です、泌尿器系にダメージを与えます。電子の数が違うだけでえらいことになるものです。

クロムメッキはよく聞きますね。クロムは銀色で、不動態をすぐに形成し錆を防げるため、メッキに好んで利用されています。ちなみにここで使われたのが六価クロムですが、毒性を気にして、いまでは減ってきているらしいです。

食品ではホタテ、あさり、イワシなどの魚介類や、ひじき、玄米などに多く含まれています。

しかし、かなり微量なので調理の過程で失われる量も馬鹿にできません。加工食品で食事を済ませることが多い方はクロムが不足している恐れがあります。

クロムの働き

クロムはインシュリン受容体と結びつき、錯体という形状の化合物を形成することで、受容体とインシュリンの結合を助けます。なので足りないとインシュリンの能力をうまく引き出せないことになり、グルコース代謝障害などを引き起こします。不足は糖尿の元ということですね。

また、インシュリンの効率を上げるということは、インシュリンが少なくてもすむということです。 インシュリン効率が悪いと大量のインシュリンが必要になります。インシュリンは肝臓で中性脂肪の合成を行います。中性脂肪はリパーゼによって分解されエネルギー源となっていますが、インシュリンが多すぎるとリパーゼの働きでは追いつけなくなります。これが肥満のもとです。

低インシュリンダイエットはこの働きを利用して、インシュリンの分泌量を抑えるダイエットです。つまりクロムは低インシュリンダイエットに欠かせない物質でもあるのです。

また、クロムは筋肉での糖代謝も助けるため、運度によるダイエットも助けてくれると言え、アメリカでは人気のダイエットサプリメントです。

ちなみにアメリカでは吸収率を上げるためにキレートしたクロムが人気です。日本ではキレートしたサプリメントの販売は認められていないのが残念です。

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