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ゴマ:抗酸化にビタミン・ミネラル、高機能食品

ゴマリグナンは以前にも書きましたが、相変わらず人気です。サプリメントや医薬品、医薬部外品ではある特定の物質や成分を抽出してありますし、それは特定の働きを求めているので当然のことでしょう。

でも、ゴマリグナンをとってしまったらゴマに価値は無いのかといえば、もちろんそんなことはありません。

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胡麻(ゴマ)の栄養成分

もちろんセサミン、セサモリン、セサミノール、セサモールといったゴマリグナン以外に、最近人気なのはゴマペプチドです。そのほかカルシウム、鉄分といったミネラルも豊富に含んでいます。

ただ、ゴマの60%が脂質なので脂質の取りすぎが気になる方は注意が必要です。ではあ脂を抜いたゴマはないのでしょうか?・・・たぶんないし誰も作らないでしょう。この脂質にこそ抗酸化物質ゴマリグナン、ビタミンEが含まれているので脂を抜いたら価値は半減ですね。

そして残りの成分の半分、全体の約20%がタンパク質。ここのタンパク質をペプチドまで分解したものがゴマペプチドです。高血圧に良いという動物実験から人気が出てきています。

ゴマペプチドを配合したお茶などが「血圧が高めの方に」と書かれた特定保健用食品として販売されています。

また、黒ゴマの黒い皮にはアントシアニンが含まれています。ゴマリグナンとアントシアニンのダブルの抗酸化力が期待できます。

個人的には味は白ゴマのほうが好きですが。

ゴマの摂取

若さを保つ脂質、タンパク質、ミネラルを含むゴマは、完全食品とまではいきませんがかなり高機能の食品といえると思います。

昔から質素な食事の仏教徒には縁の深い食品で、精進料理には欠かせません。お寺の近くではゴマ豆腐が名産になっているところもあります。

そんなゴマですが、硬い外殻に覆われているのが難点です。植物の硬い殻は人間は消化できません。これはゴマの生物としての戦略です。簡単に消化されてしまうようでは植物は生息域を拡大できませんから。

実ごと食べられて、未消化で出された種から発芽する、植物の知恵です。

そこで感心して終わるわけにはいかないですけど。消化するにはまずよく噛むのがもっとも単純。しかし、とても全部は噛み砕けません。そこですりゴマ。すりこ木とすり鉢使ってゴリゴリやればいいんですが小人数分だとこれは面倒。便利なゴマペーストなども売っています。胡麻和えなどにはこれはいいかもしれません。

また、ハンドサイズのゴマすり器も人気です。食卓ですぐにすりたてのゴマが作れるのでこれは便利です。すりたてのほうがおいしいですしね。でも、あの食感も楽しみたい場合、皮むきゴマがおすすめ。あらかじめ皮が処理されているのでゴマの食感を楽しみながら栄養成分を摂取できます。

ゴマリグナンだけで考えるならごま油も手ですね。ごま油に含まれる不飽和脂肪酸は酸化しやすいから体に悪いという過激な表現も最近見かけますが、ごま油は抗酸化物質が多く含まれているため、酸化反応がおきにくいとことが知られています。それでも気になる方は小さな容器のものを選び、しっかり蓋を閉めて保管しましょう。

調理油全般に言えることですが、蓋を閉め、空気の対流をさえぎった容器の中でどれほどの酸化が進むというのか、しっかりとしたデータを見たいものですが・・とこれは今回の趣旨から外れてしまいましたね。

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