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オルニチン:成長ホルモンと筋肉の関係

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サプリメント以外でオルニチンを知っている方、通ですね。高校生物の教科書に出てくるので、生物習った方なら知ってるかもしれません。オルニチンといえばオルニチン回路、肝臓でアンモニアから尿素を生成するときに出てくる物質です。

なぜそんなものがサプリで出回っているのでしょうか?

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オルニチンとは

オルニチンはアミノ酸の一種です。化学式はH2NCH2CH2CH2。体内で合成されるアミノ酸なので非必須アミノ酸です(摂取しなくても大丈夫という意味です。体に不要なアミノ酸ということではありません)。

上で書いたとおり、オルニチン回路の途中生産物です。オルニチン回路はとは別名尿素回路。ここではまずアンモニア(NH3)と二酸化炭素(CO2)からカルバモイル燐酸が作られ、順にシトルリン、アルギニノコハク酸、アルギニンとなります。そしてアルギニンが尿素とオルニチンに分解されます。このオルニチンはまた最初のカルバモイル燐酸と結合しシトルリンを作り・・・と続きます。

これは体内に作られた毒物であるアンモニアからさらに毒性の弱い尿素に作り変える回路ですが、ここでアルギニンからオルニチンが作られます。

オルニチンが無いとアンモニアから尿素ができず、アルギニンから尿素を作るとまたオルニチンができるという、実にうまくできた回路です。

ではオルニチンを取る意味は尿素を作るためなのでしょうか?

オルニチンの働き

実はオルニチンには成長ホルモンの分泌を促進するはたらきがあることがわかりました。成長ホルモンが分泌されるとどうなるのでしょうか?身長が伸びる?

成長ホルモンの注目すべき役割は筋肉を作ることです。

血中の酸素濃度を低くするトレーニングがありますが、これは酸素濃度が低くなると成長ホルモンの分泌が促進されることを利用しています。そしてホルモンが分泌されると負荷が低くても高い負荷と同等かそれ以上の筋肉がつきます。

オルニチンもこのトレーニング同様、成長ホルモンの増加による筋肉量の増加が期待できます。また成長ホルモンが増加してもそれだけで女性がボディービルダーのようになることはありませんのでご安心を。

筋肉量が増えればもちろん基礎代謝が上がるので消費カロリーが増えてダイエットが期待できます。

またホルモン増加により、顔のしわや肌の張り等が改善することも確認されています。

オルニチンの成長ホルモン増加と大豆ペプチドの両輪で普段の運動、トレーニングの効率をさらに高くできそうです。

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