2004年ごろでしょうか、大豆ペプチドが急に大きく取り上げられるようになったのは。当時はペプチドの飲料なども大量に出回りましたがもう落ち着きましたね。大豆イソフラボンの人気がいまだ続いているのに対して、大豆ペプチドは下火になっているように見えますけど、大豆ペプチドも注目に値するサプリなんです。
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大豆ペプチドと聞くとちょっと特別な栄養素に聞こえますが、何のことはない、タンパク質、アミノ酸の親戚です。複数のアミノ酸がペプチド結合(CO-NH)により結合したペプチド鎖がタンパク質で、2つ以上のアミノ酸がペプチド結合により結びついた分子がペプチドです。つまり、アミノ酸が結びついてペプチド、ペプチドが結びついてタンパク質(アミノ酸<ペプチド<タンパク質)という関係です。
大豆ペプチドの場合、大豆タンパク質を分解して作られます。
大豆ペプチドの利点は吸収速度。本来タンパク質はアミノ酸まで分解されなければ吸収されないと思われてきました。そのためアスリートは、早く必要な運動直前・直後はアミノ酸、それ以外はタンパク質という形で利用してきました。しかし、どうもペプチドはアミノ酸まで分解されなくとも吸収されるらしいことがわかってきました。アミノ酸1分子の吸収速度もペプチド1分子の吸収速度も同じなら、ペプチドのほうが同じ時間で吸収するアミノ酸数は多いことになります。
このことからアミノ酸よりペプチドのほうが有利だといわれるようになりました。
*ただ、この吸収速度についてはアミノ酸との間に吸収速度に有意な差は見られないとする研究結果も出されており、真実はまだはっきりしません。アミノ酸を推す側とペプチドを推す側で見解は異なっています。
ちなみに、アミノ酸よりペプチドのほうが精製コストが低く済み、さらに安価な大豆からペプチドの精製ができるようになったことで広く販売できるようになったらしいです。
スポーツ、トレーニングをする側としたらペプチドとアミノ酸に有意な差が無いのなら、安く手に入るほうがうれしいですよね。
なのでスポーツするならペプチドは強い見方なんですが、大豆ペプチドはアスリートだけのためのものではありません。
ダイエットで大事なのは基礎代謝です。特に努力しなくても、体が余分なカロリーをどんどん消費してくれれば常にダイエット。また基礎代謝が人間のカロリー消費の大部分を占めます。
しかし基礎代謝は加齢と共に落ちていきます。この加齢による代謝の低下を防いでくれるのが大豆ペプチド。大豆ペプチドを摂取すると落ちていた基礎代謝が回復することが知られています。また食事で摂取すると食後のカロリー消費も高まるため2重でダイエットを助けます。
大豆ペプチドはストレスにも良いとされています。ストレスの指標のひとつに酸素化ヘモグロビンというのがあり、これが高いとよりストレスを感じているとされるのですが、大豆ペプチドを摂取したヒトでは摂取しないヒトより酸素化ヘモグロビンの濃度が低かったというデータがあります。
ダイエットがうまくいかずにイライラしている!そんな方多い気がしますが・・・。