ピクノジェノール、聞きなれない名前かもしれません。ピクノジェノールははスイスのホーファー・リサーチ社の登録商標で、フラバンジェノールと同じものです。フラバンジェノールのほうが一般的ですから、これなら聞いたことありますかね?
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ピクノジェノールとはフランス海岸松から得られる松樹皮ポリフェノールです。フランス海岸松からしか取れないのでどうしても高価になりがちです。
フランス人探検家ジャック・カルティエの一団がカナダでが壊血病に陥いり、数十人の死者、重傷者が出たそうです。壊血病とはビタミンCの欠乏により体の色々なところで出血が起こる病気で、保存技術が発達していなかった時代、航海をしている人たちによく発生していました。
このときにインディアンたちが飲んでいた松の樹皮のお茶を飲むことで探検家一団は回復したという記録があり、これを読んだカナダのケベック大学のジャック・マスケェリが松の樹皮からフラボノイドを発見したといわれています。
フランス海岸松なのにカナダ???
カナダの松の樹皮に含まれるフラボノイドと形がよく似たフラボノイドがフランス海岸松に大量に含まれているそうです。ジャック・マスケェリはさまざまな植物のフラボノイドを研究していたらしく、そこでこれに出会ったのかもしれません。
さてポリフェノールとくれば抗酸化力です。ピクノジェノールも抗酸化力が強いことで期待されるサプリですが、これに含まれるOPCという物質が特に強力です。
OPCとはオリゴメックプロアントシアニジンのこと。アントシアニジンとはカテキンの一種ですが、これが複数結びついたオリゴマーを形成したものがOPCです。
このOPCの抗酸化力は非常に強く、ビタミンEの50倍とも言われています。また酸化されてしまったビタミンCを再生してくれます。
また一口に抗酸化作用といっても何に対して働くのかで、摂取するかどうか変わってくると思います。 ピクノジェノールは活性酸素ではヒロキシラジカル、スーパーオキシドに対して抗酸化力を発揮。
スーパーオキシド | (・O2-):酸化力は弱い | フリーラジカル |
---|---|---|
ヒドロキシラジカル | (・OH-)非常に酸化力が強い | |
過酸化水素 | H2O2。酸化力はは弱いが安定しており寿命が長い | |
一重項酸素 | 紫外線などで生じる。酸化力は強い |
また、LDL(悪玉コレステロール)の酸化も防いでくれます。
冷えやむくみなどにもいいようです。
フランスでは薬品扱いで、薬理的な働きもあるようですがここでは触れないでおきます。
抗酸化力が非常に強いことからアメリカではオーラルコスメ、飲む化粧品と呼ばれています。
確かに高価な商品が多いですが、これを高いと見るか安いと見るかは人によるところでしょう。