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ケルセチン:LDL抗酸化と炎症・花粉症

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スーパーなどのたまねぎ売り場の近くにたまねぎの皮が売ってるのを見たことありませんか?煎ったたまねぎの皮がご丁寧に袋詰めにされて"実じゃなくて俺を食え"といわんばかりに自己主張しております。私はまだ買っている人を見たことがありません。たいていの人はたまねぎ買えばついてくるうえに必ずといっていいほど捨てられる皮を買う必要がどこにあるのか?って思っているのではないでしょうか。

でも、捨てられる皮も、なかなか捨てたもんじゃないのですよ。

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ケルセチンとは

ケルセチンという成分がたまねぎの皮には含まれています。おそばに含まれることで有名なルチンという物質がありますが、ルチンはこのケルセチンの配糖体、3-ルチノシドのことです。

ビタミンPは聞いたことがあるでしょうか?独立した栄養素ではないということからビタミンの枠から外されてしまったものですが、ヘスペリジンとルチンの混合物よりなっています。なのでビタミンPにもケルセチンは関わっているということですね。

ケルセチンは特にたまねぎの皮に多いですが、緑茶、りんご、ホウレンソウ、イチョウ葉エキスなどにも含まれるフラボノイドです。フラボノイドなので同時にポリフェノールということでもあります。

通常は糖が結びついたケルセチン配糖体の形で存在しています。研究によると、ケルセチン単体よりケルセチン配糖体のほうが吸収率が格段に高いことがわかっています。

ケルセチンの働き

ケルセチンは強い抗酸化力を持ちます。摂取後には血中の抗酸化力が向上することがわかっています。そのため、LDLコレステロールの酸化を防ぐ力があります。

免疫系の問題である、炎症・花粉症にも良いとされています。

ケルセチン利用の歴史は実は浅く、以前は喘息、花粉症の用の医薬品としてのみ使われていました。サプリメントとしても利用できるようになったのは2001年からです。

ケルセチン、ルチンの良さはわかりますが、たまねぎの皮・・・。おいしいのなら食べてもいいですけどね。

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