今日は大物中の大物。ビタミンといったらこれ、ビタミンCです。お肌によさそう、風邪をひいたら摂取、といったイメージがありますが、ビタミンCの働き方からそのあたりを詳しく見て見ましょう。
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ビタミンCとはアスコルビン酸という物資のことで、化学式はC6H8O6、分子量176.13です。
果物、野菜はもちろんですが、緑茶、動物の肝臓などにも多く含まれています。
昔、船で旅をするとき、保存のきかない野菜類はあまり好まれませんでした。そこで船員はビタミンCが不足しがちで壊血病が発症するケースが多かったそうです(壊血病については下で解説します)。新鮮な野菜・果物の運搬を可能にした冷蔵庫の力は偉大ですね。ノーベル賞ものです。
この壊血病をきっかけとて、壊血病に効き目のあるビタミンとしてビタミンCは発見されました。
ビタミンCは体内では水素の運搬体として働いていると考えられています。つまり酸化還元反応に関わっている物質です。それではよく分からないですね。
具体的にはコラーゲンの合成、鉄の吸収、銅の代謝、チトクロームの還元、免疫作用などに関わっています。非常に多岐にわたることからもビタミンCの重要性が伝わってくると思います。
この中のコラーゲンの合成について、コラーゲンといえば美容のイメージですが、美容に興味がなくともコラーゲンは動物の体を形作るのに必須の物質です。上記の壊血病もビタミンCが不足することでコラーゲンが不足した結果、出血する病気です。
また骨を形成するタンパク質もそのほとんどがコラーゲン。若くて丈夫な体を維持するにはコラーゲンは不可欠で、その裏ではビタミンCがはたらいているのです。
コラーゲンを経口摂取する製品が出ており、口から摂取したコラーゲンが果たして働くのか、心配する声もまだあります。しかし、体内で合成できることを念頭において、その材料を摂取していくのであればそこはクリアーできるかもしれませんね。生成量が定かではないという不安要素は残りますが。
また抗酸化物質としても人気です。ビタミンC自体にも抗酸化力があるのですが、酸化されたビタミンEを還元し再び働けるようにする力もあります。
幅広く活躍してくれるビタミンCですが、結構不足しがちなビタミンです。
まず摂取の前
といった欠点があります。
なので長時間の加熱、水にさらす、切った状態での長時間の保存は避けるべきでしょう。
また、摂取しても
と、出て行きやすく、消費されやすい物質です。なのでこれらに該当する人は意識的に、こまめに摂取したほうがいいかもしれません。
ありふれてて摂取に困らないのも利点ですからね。