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ガルシニア:脂肪・食欲抑制とダイエット

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ガルシニアの副作用

ガルシニアのことを私は健康被害のニュースでダイエット食品だと知りました。ラットを使った実験で、ガルシニアを大量に摂取すると精細胞の萎縮と精子形成不全が起こることが報告されています。

ただガルシニアは食品としても使われてきたもので、今のところヒトへの健康被害は報告されていません。あと、精巣の異常なので雌のラット(女性)の場合はとくに異常はなかったようです。

厚生労働省は男女共に摂取量をヒドロキシクエン酸に換算して1.5g/日とするようにとしています。

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ガルシニアとは

ガルシニアはガルシニア・カンボジア(Garcinia cambogia)という植物の果実の皮から抽出したエキスから作られたサプリメントです。このガルシニア・カンボジアはオトギリソウ科の植物。オトギリソウ科といえばセントジョーンズワートもそうでしたね。 マンゴスチンに近い植物で、果実の形もマンゴスチンにいています。

上に食品として利用されてきたと書きましたが、果実をマンゴスチンのように食べたわけではなく、古くからスパイスとして利用されています。

ガルシニアの有用成分、ヒドロキシクエン酸(HCA)の構造はクエン酸に似ているため、柑橘類のような酸味があるようです。

ではこのヒドロキシクエン酸(HCA)の働きを見てみましょう

ガルシニアの成分と働き

ガルシニアの成分、ヒドロキシクエン酸(HCA)はクエン酸の水素(H)が1つ、ヒドロキシ基(OH)に変わったものです。これが脂肪の生成を阻害してくれます。

体内ではATPクエン酸リアーゼという酵素のはたらきによりクエン酸からアセチルCoAが作られここから最終的には脂肪が作られます。

ヒドロキシクエン酸(HCA)はクエン酸よりもATPクエン酸リアーゼとより結びつきやすいため、結果としてクエン酸とATPクエン酸リアーゼの結合を阻害し、アセチルCoAの生産量が抑えられ、脂肪も作られにくくなります。

すごいです。これは食べても太りにくくなるということです。

また、クエン酸が処理されなくなるということはクエン酸が増えることになります。するとクエン酸の前のグリコーゲンの量も増えます。血中のグリコーゲンの量が増えるとヒトは空腹感をあまり感じなくなります。血中に十分な糖(エネルギー)があるということですから。

つまり、ガルシニアは食欲も抑制するはたらきがあることになります。

食欲を抑えるとともに脂肪の生成も抑えるわけです。

それでは、さらにカプサイシンが入ったガルシニアカレーっていいのではないかなと思ったら、やっぱりもうありました。酸味が入っておいしそう・・・食欲抑制されてないですね。

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