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乳酸菌:腸内環境と花粉症

花粉症サプリメントと求めて

花粉症サプリとしてシソの葉を紹介しましたが、厚生労働省の報告によればシソの葉の働きを実感できた人は全体の約2割。

その2割には入れなかった人たち、まだ足りない方々へ、乳酸菌サプリはいかがでしょう。

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乳酸菌と花粉症の関係

花粉症は以前、シソの葉でも紹介しましたが、花粉をアレルゲンとして認識したT細胞がIgEを出し、それが指令となり肥満細胞(マストセル)がヒスタミンなど、かゆみの元となる物質の産生を促すことから起こります。

シソの葉はヒスタミンを抑える働きでしたが、乳酸菌はこの免疫応答のさらに上流で力を発揮します。

花粉症の流れをT細胞を重点的に見てみます。

免疫応答の最前線にいるヘルパーT細胞には2種類、Th1とTh2があります。ヒスタミンなどの分泌の指令となるIgEを作るのはTh2です。一般的にTh1優位の人とTh2優位の人がおり、Th2優位の人はアレルギー反応が出やすくなります。

T細胞は免疫応答の最前線。体内と外部が触れる粘膜部分はまさに戦場の最前線で、Th2も働いています。そして粘膜に異常があればTh2は働きを強めます。

Th2の働きが過剰になればIgEの分泌量も過剰になります、すると必然的にヒスタミンの量も増えるので過剰なくしゃみ、鼻水などの免疫応答が起こってしまいます。

たとえばアレルギー性鼻炎の方では、Th1については変化がなかったのに、Th2の量は増加していたという研究報告があります。ここからもTh2がアレルギー疾患に関わっていることがわかりますね。

Th2優位だから花粉症が発生。では、花粉症を一生治すことができないのでしょうか?

安心してください。治せないとは言い切れません。

Th2優位はもちろん生まれつきもあるでしょうが、生活環境、体調などによってもTh2優位となります。

Th2は粘膜に異常があるほど活性を高めるのですが、これは体内どこの粘膜であってもそうです。つまり、消化管などの粘膜に異常があってもTh2は活性化し、鼻粘膜などでもその影響が出てきてしまいます。

そのため、消化器系の粘膜以上によってTh2が優位になり、花粉症を発生している方は、ここを治せば症状は治まると考えられます。

乳酸菌で粘膜復活。Th2を鎮める

乳酸菌には整腸作用があります。腸内の悪玉菌が増えすぎると粘膜が傷つけられます。強力なものではピロリ菌などが消化器に炎症を起こすことで有名です。

乳酸菌は増えすぎた悪玉菌の数を正常に戻すことで、腸内環境を正常にたもちます。

正常に戻ればTh2も働く必要がなくなりますから、結果花粉症の症状は抑えられます。

また、未消化のタンパク質でもTh2の活性化が引き起こされます。肉類に偏った食事も危険ということですね。食事のバランスにも気をつけましょう。

シソの葉、乳酸菌以外に、花粉症サプリとしてMSM(メチルスルフォメタン)も有名です。気になる方はこちらもチェックしてみてください。

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