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・・・と言っても、ビタミンAなんですけどね、レチノールは。正確にはビタミンA1がレチノールです。ビタミンA2だと3-デヒドロレチノールを指し、ビタミンAとはこれらの総称です。
レチノールの働きはビタミンAのところで書いてしまっているのでここでは省きます。
今回はビタミンAでは触れられなかったところの補足とレチノイン酸についてです。
レチノールの働きとして、以前はレチナールとなり、網膜での反応に関わっていることを書きました。しかし、このレチノールを配合した化粧品などを最近見かけます。お肌に塗ってももちろん目をいたわることはできないです。
ビタミンAの働きとして、ベータカロチンのところで、皮膚、粘膜を強くすることをかきました。
化粧品に配合されるレチノールはこのお肌への働きを期待してのことで、基本的には張りのあるお肌、しわ対策です。
しかし、レチノールはそのままお肌で働いているわけではないのです。
体内ではレチノールからレチノイン酸という物質が作られています。これはレチノールのアルコール部分(-CH2OH)がカルボン酸(-COOH)に置き換わった、カルボン酸誘導体です。レチノイン酸はしわ、シミの改善が認められており、アメリカではジョンソン・エンド・ジョンソン社からこのレチノイン酸を配合した塗り薬が販売されています。しかし、残念ながら日本ではレチノイン酸は医薬品扱いで、化粧品での使用が認められていません。
そこでレチノールを配合した化粧品が出てるわけですが、苦肉の策ですよね。
レチノイン酸配合の塗り薬は間違いないのですが、レチノールではどうなのか。残念ながら定かではありません。
どうしてもレチノイン酸配合のものを使用したい場合は病院でレチノイン酸配合の塗り薬を処方してもらいましょう。