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ビタミンB1:糖代謝と疲労

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ビタミンB1はチアミン(C12H18Cl2N4OS)という物質のことを指します。抗神経炎性ビタミン、もしくは炭水化物を分解してエネルギーを取り出すので糖代謝ビタミンとも呼ばれます。糖代謝、なんとなく糖が分解されるんだなーとは伝わってきますが、糖代謝の過程はご存知でしょうか?

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ビタミンB1とは

エネルギーを生み出すといえば何度も出てきたクエン酸回路と、電子伝達系ですが、その前段階、解糖系というところがあります。解糖系でグルコース、グリコーゲンが分解されピルビン酸が作られ、それを基にアセチルCoAが作られます。アセチルCoAがクエン酸回路で行われる最初の物質として使われることでさらにエネルギーの源、ATPとNADHが作られていきます。

ここの反応形の詳しい話はクエン酸ナイアシンの記事に譲るとして、ビタミンB1はピルビン酸からアセチルCoAを作る際に補酵素として働きます。

正確には、ビタミンB1、チアミンはピロリン酸が2つ結びつきチアミンピロリン酸(TTP)となり、このTTPが補酵素として働いています。

糖からエネルギーを作るために働くビタミンなので、生きていく上で必須の栄養素だということがわかります。

失われやすいビタミンB1

ビタミンB1は体にとどめておくことはできません。2週間もすれば体内にあるビタミンB1は使い切ってしまうので、絶えず補給しなければなりません。

不足すると糖代謝が進まないために疲れやすくなり、ひどい場合は脚気になる恐れもあります。また多くのアルコール摂取はビタミンB1の吸収率を下げてしまいます。ビールでプリン体を取りつつビタミンB1の吸収が阻害されているような方、結構いるような気がしますがあまりよろしくないですね。

また、水で調理の下ごしらえをするだけでもビタミンB1は減少しますが、水道水に含まれる塩素がさらにビタミンB1を減らしてしまいます。

米ぬかにはビタミンB1が含まれていますが、糠(ぬか)を食べる人はあまりいませんよね。。。ただ、米ぬかを利用したぬか漬けならビタミンB1を摂取しやすいのでお勧めです。水洗いは控えめに。

フルスルチアミン(TTFD)やベンファチオミン(BTMP)などはビタミンB1誘導体と呼ばれる物質でビタミンB1不足を補うのに適していますが、薬事法の規制を受けサプリメントとしては販売されていません。サプリメントとして扱えないだけで、フルスルチアミン(TTFD)はドラッグストアや薬局・薬店で医薬部外品として簡単に入手することが可能なので困りませんが。

例えば、疲れたときに飲むドリンク剤によくフルスルチアミン(TTFD)が配合されています。

インスタント食品にはビタミンB1が含まれていません。お菓子やインスタント食品で糖質を摂取しつビタミンB1を取らないで、さらに毎晩晩酌。そんな人達を結構知ってますがビタミンB1が不足しやすい生活です。明日の活力のためにも注意したほうがいいと思いますね。

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