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システインとはHS-CH2CH(NH2)COOH含硫α-アミノ酸というアミノ酸の一種で、非必須アミノ酸です。非必須とはいらないわけではなく、他のものから体内で合成できるということです。
別名で、チオセリンとも呼ばれています。
体内で合成する際にはメチオニン、セリンが原料となります。また、体内で合成されたシステインはその後分解されて、ピルビン酸やタウリンになります。しっかり利用されるんですね。体内の合理性に感心してしまいます。
システインは爪や髪、肌などに含まれています。そして何よりも気になるのがお肌への働きでしょう。
シミなどに対する美白に良いといわれていますがなぜなのでしょうか?
シミは色素細胞、メラノサイトにより作られるメラニンが原因です。システインはメラノサイトに直接働きかけ、メラニンの生成を強力に阻害する力があります。
また、もうお肌にいいとされる代表格、ビタミンCと共に働いて、メラニンの無色化にも働きます。
メラニンを抑えると共に無色化していく。この働きがあるのでシミに良いのですね。
さて、システインの働きはシミ以外にもあります。上に書いたとおり、分解されることでタウリンが生成されるので肝臓に対しても良いといえます。また、システイン自体も肝機能を改善する医薬品としても用いられています。(いつも書いているとおり、普通に摂取する場合、医薬品のような働きは期待しないでくださいね。)
また、ちょっと変わったところでは、有害な芳香族の化合物と縮合するので解毒作用も示します。
肝臓と解毒作用・・・飲酒によいのかな?と思った方、当たりです。
システインはアルコール脱水素酵素の働きを助け、アルコールの分解を促進します。さらに、アルコールの分解によって作られる有害なアセトアルデヒドを分解するアセトアルデヒド脱水素酵素の働きも助けます。
さらに、アセトアルデヒドに直接働き無害化する働きもあるため二日酔い予防にも良いです。
美を求める女性のためのシステインかと思ったら、案外二日酔いに困る男性の味方かもしれませんね。