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元素記号K、原子量39.1のアルカリ金属元素。周期表を覚えるときにも出てくるなじみの深い物質ですね。植物ではカリウムは肥料にも使われる大事な栄養素で、窒素、リン、カリウムは植物の三大栄養素です。もちろん動物にも必須の成分で、全ての生物が持っています。
ちなみにカリウムはドイツ語、英語ではポタシウム(potassium)とも言います。(もちろんkaliumでも通じますよ。)
生物全てが持っているということからわかるとおり、カリウムは生命を維持する上では欠かせない物質です。
まず、膜電位の形成。神経は電気が流れることで信号を送っています。このときの電気を発生させるのに必要なのが膜電位。神経細胞、筋肉、分泌腺の細胞等、電気的な興奮を行う細胞は、細胞の内側と外側に電位差があります。外と内で電気的な強さが異なるイメージです。
これは細胞の内と外でNa+(ナトリウムイオン)とK+(カリウムイオン)の濃度が異なるためです。この電位差が無いと神経は情報の伝達ができません。
カリウムは神経の働きの根本なわけです。
また、細胞内のほうに選択的に多く存在するように調節されるため浸透圧の調節にも関わってきます。
電位も浸透圧もナトリウムとカリウムの両輪によって生み出されているわけです。ナトリウムももちろん重要なミネラル分ですが、取りすぎによる高血圧gが気になるところですね。カリウムとナトリウムは上記のとおり表裏一体。カリウムを摂取することで余分なナトリウムを積極的に排出できるとされています。
カリウムは神経、筋肉の信号伝達にはもちろん、筋肉でのエネルギー代謝にも欠かせない物質です。そのため、カリウムが不足すると筋肉の動きがスムーズに行かず、だるさを感じます。これは夏場、汗によりカリウムを失ったときよく生じます。夏バテですね。
夏場にカリウムを多く含む夏野菜を食べることは良いとえます。ちょっと変わったものでは明日葉もカリウムを豊富に含んでいます。
暑いとついつい食べやすい麺類に走りがちですが、ちょっと考える必要がありますね。